PROJECT DANBOLL / 仕様書・設定資料・シナリオ
PROJECT DANBOLL / 制作:スタジオ カミヤ

DANBOLL ゲーム概要

開発チームが仕様判断の前提にしている文書の、提出用の版です。企画書と食い違う箇所があれば企画書を優先してください。

各項目には現時点の確度を付けています。無印は現行の方針です。物語の核心に関わる事項(最終ボスの正体など)は、企画書と同じく本書でも伏せています。

  • 確定 動かさない
  • 確定方向 大枠は決定、細部はプロトタイプで調整

1. 定義

  • 一行: 近未来の学園都市島で、10日間を何度もやり直しながら仲間を救い、救えた仲間と100階のダンジョンに挑むRPG。
  • キャッチコピー: 「10日間。20人。仲間が、敵になる。──何度でも。」確定
  • ジャンル: タイムリープ救済RPG × 仲間喪失ローグライト(副題:10日間で仲間を救い、100階ダンジョンで運命に挑む)
  • 目的: 100階の塔を踏破すること(=島を救う)。一章の「20人中8人以上を救出」は二章へ進む通過点。
  • 構成: 一章=ストーリーパート(ルーブカ島・10日間の救出)→ 二章=ダンジョンパート(未来人が遺した100階の塔の踏破)。一章はプレイヤーの意思で初日からやり直せる(周回)。

2. 特徴

企画書と同じ2つに固定しています。

  1. 仲間は、負ければ敵になる。 味方にHPは無く、被弾で「ハコビト化率」が上がり、100%でその場で敵に回る。
  2. 攻略の記憶を元に、初日からやり直せる。 仲間もアイテムも失うが、生徒手帳の記録だけは周回をまたいで残る。

3. 体験

救う・失う・やり直す。 この循環がプレイヤーの体験の核です。

  • 救う: 10日間の島で、期限のあるクラスメイトを見つけ、仲間にする。
  • 失う: 仲間は負ければハコビトになり、敵として立ちはだかる。救えなかった時にしか聞けない本音がある。
  • やり直す: 生徒手帳の記録だけを手に、初日へ戻る。周回ごとに救う仲間が変わり、組む編成が変わり、見える真実が変わる。

仲間の本音と島の真実は、目的ではなく、救えなかった時・周回を重ねた時に受け取るもの。どれも1周では知り尽くせません。


4. 仕組み

設計の系譜(なぜこの仕組みがあるか): このゲームの難しさと面白さの源は二章のダンジョンにあります。それを補うために一章で仲間を集める。ただ集めるだけでは薄いので、仲間ごとに物語と抱えているものを持たせた。ハコビト化=本音の露呈なので、救えた時と救えなかった時で見せる顔を変えた。毎周同じ仲間集めでは飽きるので、慣れたプレイヤーが追える「島の真実」を置いた。本音も真実も、ダンジョンを面白くするために分解して足した仕組みであり、1周では終わらないように作ります。

4.1 時間確定

  • 一章は10日間。探索・会話・バトル・帰投、すべての行動で時間が進む。時間は仲間を救う原資であり、回復の代償でもある。

4.2 救出確定

  • 各クラスメイトに固有の〈登場時間〉と〈ハコビト化の期限〉がある。期限内に会って条件を満たせば仲間になる。
  • 期限を超えるとハコビト化し、次に会うと敵になる。放置するほど連鎖して敵が増える。
  • 全員救出は原理的には可能だが、極めて難しい(成立条件はプロトタイプで調整)。仲間が増えるほど食料の消費が増えるトレードオフがあり、1周目で全員を救うことは想定しない。
  • 一章のクリア条件は20人中8人以上の救出。

4.3 バトル確定方向

  • シンボルエンカウント。4人パーティのコマンドバトル(誰か1人を操作、他3人は自動。操作は主人公に限定しない)確定方向。一章・二章で同じルール。
  • 攻撃は武器ごとの SP を消費する。無料の攻撃は無い。
  • 被弾すると味方の ハコビト化率(0%開始・上限100%)が上がる。硬さの個体差は上昇率で表す。被ダメージの数値も表示する。
  • 敵は HP を持つ。与ダメージの数値を表示する。
  • ハコビト化した相手には、水属性以外の武器のダメージを固定1とし、水属性だけ通常計算する確定。
  • 性格スキル確定方向:1キャラ=1性格スキル。それが「不調(化率が上がると出る固有の挙動)」「本音」「敵化時のAI」の3点を定める。不調は劣化ではなく変質で、必ず使い道を1つ残す。スキル枠は性格1+バトル3。不調の中身(%→挙動→使い道)はプロトタイプで設計する。

4.4 戦闘中の喪失確定

  • 化率が100%に達した仲間は、その戦闘中に敵側へ回る。敵化した瞬間、初めてHPバーが付く。敵化時の行動は不調時代の癖に近い。
  • 戦闘内で倒せば取り戻せる(化率80〜90%で復帰)。取り戻せないまま戦闘が終われば、その周回ではハコビトとして世界に残る:一章=敗北した場所を徘徊、二章=到達最高階を徘徊。倒すと経験値が多い。戻らない。
  • 倒して連れ戻すか、切り捨てて逃げるかの撤退判断が、戦闘の中で発生する。
  • 主人公の化率が100%になったら敗北。主人公だけが拠点へ戻り、その戦闘にいた仲間はハコビトとして残る。主人公はハコビトにならない。

4.5 本音確定方向

  • 化率が進むほど、その仲間の本音がバトル中の短いログとして漏れる(目安:20人×5段階)。
  • 聞いた本音は生徒手帳に記録される。救えた時と救えなかった時で、同じ仲間の見せる顔が変わる。

4.6 回復と拠点確定

  • 化率を下げる手段はタダでは無い。拠点で休むと全回復するが時間を消費する。アイテムは一部回復。
  • 拠点では武器防具の合成、装備、チームの編成、生徒手帳の閲覧、やり直しができる。

4.7 食料確定

  • 時間と人数で減る。仲間が増えるほど減りが速い。0のまま帰投すると拠点の仲間が離脱する。
  • フィールドのドロップが補給源。

4.8 周回と生徒手帳

  • プレイヤーは自らの意思で初日へ戻れる確定。加えて、10日目終了時にクリア条件未達なら強制的に初日へ戻る確定方向。
  • 戻ると仲間・アイテム・人間関係は失われ、元仲間(ハコビト)も消える。生徒手帳の記録だけが残る確定:仲間ごとの救出の条件、ハコビト化の条件、聞いた本音。
  • タイムリープ装置は、周回のたびに一章の必須ストーリーで博士から受け取る確定方向。

4.9 二章「踏破」確定方向

  • 一章の後。未来人が遺した100階の塔に、救った仲間を編成して挑む。「救った仲間が、強さになる」。
  • 上へ登る(戻れない)。20階ごとにバイオームが変わる。5階ごとに拠点へ戻るテレポートがあり、その都度撤退判断が要る。再潜入は20階ごと。
  • 日数制限・時計・食料は無い。塔は時間や空腹のない特殊な空間確定方向。
  • 100階の最終ボスの正体は、企画書と同じく本書でも伏せています。

5. 世界

  • ルーブカ島: 近未来のアカデミー都市島。海に囲まれた閉鎖空間。島全体が巨大な垂直積層都市に見えるスケール確定方向。島の成り立ちと未来人の関与は、物語の核心として伏せています。
  • 未来人: いつかの未来から来た生命体。概念的な存在で肉体を持たず、正義や悪の概念も持たない。「そうするべきだから」島民に箱を被せる。3人で行動する。周回(タイムリープ)を認識している確定方向。島に来た理由は物語の核心として伏せています。
  • ハコビト: 未来人に寄生型の箱を被された島民。普段は抑えている本音・欲望・生き方が表面化し、まだ被っていない者に箱を被せようとする。未来人にとっては制約を取り除く処置、人間にとっては人格と共同体を壊す侵略。悪意はない。
  • 主人公: ルーブカ学園2年生。無口で、物語の中で言葉を発さない。男女から選択確定。視点役であり、性格を強く出さない確定方向。
  • 博士: 島の成り立ちと未来人の技術を調べる研究者。主人公にタイムリープ装置を渡す。性別は主人公の反対確定。毎周「初めて」渡す前提で成立させる確定方向。
  • タイムリープ装置: トランシーバー型で中央に赤いボタンが1つだけ。押すと未来人襲来の初日へ戻る。
  • 生徒手帳: 周回をまたいで残る唯一の記録。

6. 見た目

見た目は画像を正とし、言葉と画像が食い違ったら画像が勝つ、という運用にしています。企画書に載せた画面(会話画面・バトル画面・仲間一覧・生徒手帳)がその画像にあたります。

  • 目指す方向:80〜90年代OVA・古いセルアニメの質感。清潔すぎる近未来にしない。
  • 主人公(男女)・未来人三人衆・少年F・博士・タイムリープ装置のデザインと、会話画面のUI・演出・人物の画風は確定。
  • バトル画面(HUD・ハコビト化率・SP)、仲間一覧、生徒手帳は確定方向。
  • 探索画面は確定方向。俯瞰の3D表現を検証中で、制作中のビルドはその検証版です。
  • 段ボール・梱包テープ・伝票・管理番号の意匠は、UI・メニュー・環境には使わない。段ボールはキャラクター(ハコビト・未来人の箱)とキービジュアルの四角い影まで。
  • 戦闘画面をドット絵にしない。企画書で採用した描き方を正とする。

7. 用語

用語 意味
ハコビト 未来人に寄生型の箱を被された島民。本音が露呈し、他者を箱化していく。
ハコビト化 島民がハコビトに変質すること。期限超過、または戦闘中に化率100%で発生。
ハコビト化率 味方の状態を示す0〜100%。被弾で上がり、100%でその場で敵に回る。味方にHPは無い。
SP 攻撃に払う資源。武器ごとに消費量が決まる。
未来人 敵勢力。箱を持ち込む張本人。肉体を持たない三人組。
ルーブカ島 舞台。近未来のアカデミー都市島。
博士 研究者。主人公へタイムリープ装置を渡す。性別は主人公の反対。
タイムリープ装置 押すと初日へ戻る、赤いボタンが1つの道具。毎周、博士から受け取る。
生徒手帳 周回をまたいで残る記録。救出の条件・ハコビト化の条件・聞いた本音。
性格スキル 1キャラに1つ。不調・本音・敵化時AIを定める。
ストーリーパート/ダンジョンパート 一章/二章の別名。どちらの呼び方も可。
塔 二章の舞台。未来人が遺した100階のダンジョン。
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